空き家買取のメリット・デメリットは?仲介売却との違いをわかりやすく解説します
古い空き家の維持管理は大変ですし、毎年税金を支払わなければいけないのは厄介ですよね。「早く空き家を売却したい!」と思っても、需要がなければ売れずに時間ばかりが過ぎてしまいます。
そこで、今すぐにでも空き家を売りたい方におすすめなのが不動産売却における「買取」と呼ばれる方法です。
この記事では、空き家買取のメリットとデメリットをわかりやすく解説します。空き家を売却するもう一つの方法である「仲介」との違いも知っておきましょう。
不動産売却における「空き家買取」とは?
空き家買取とは、空き家を不動産会社に直接買い取ってもらう売却方法です。
建物が傷んでいても売ることができ、家財道具などの不用品を処分する必要もありません。査定から売却完了までにかかる時間が短いため、スピーディーに空き家を処分して現金化したい方におすすめです。
空き家買取のメリット
空き家買取には数多くのメリットがあります。こちらでは、5つの主なメリットを紹介します。
- 売却スピードが早い
- 仲介手数料がかからない
- 資産価値が低い物件でも売れる
- 建物を壊す必要がない
- 売上責任を負う必要がない
売却スピードが早い
買取は不動産会社が買取価格を算出し、売主がその金額に納得すればすぐに売却できます。査定から引き渡しまでの期間は最短で1週間、長くても1カ月程度です。
仲介手数料がかからない
不動産の仲介会社に依頼して売却する場合は、売買取引が成立した際に成功報酬として仲介手数料が発生します。買取の場合は手数料がかかりません。
資産価値が低い物件でも売れる
木造住宅の場合、築20年以上の物件は資産価値が低くなります。さらに、使い方が限定されるような個性的な間取りであったり、立地が悪かったりすると個人の購入希望者は見つかりづらいです。一方、買取であれば、不動産会社が修復を前提に引き取るため、建物がボロボロの状態でも売却することができます。
建物を壊す必要がない
建物を壊して更地にする必要がなく、家財道具が残ったままでも売却できます。解体費や不要品の処分は不動産会社が負担してくれるので、空き家売却に関する手間を大幅に軽減することができるでしょう。
売上責任を負う必要がない
老朽化した空き家は不具合が多く、売買契約書に記載漏れしてしまうリスクがあります。仲介売却の場合、不動産引き渡し後に欠陥が見つかると、売主は瑕疵担保責任として損害賠償を負う可能性があります。しかし、買取であれば、不動産のプロである専門家が引き取るため、売主が責任を問われることはありません。
空き家買取のデメリット
さまざまなメリットがある空き家買取ですが、デメリットもあります。次の事項を理解したうえで、買取の依頼を検討しましょう。
- 売却価格が低くなりやすい
- 売却できないことがある
売却価格が安くなりやすい
買取は修繕や解体を前提としているため、売却時に手間や費用がかからない分、売却額は相場の7~8割程度となります。老朽化した空き家の場合は修繕費がかかるため、場合によっては相場の5割程度になることもあります。
空き家を売却したらいくらくらいになるかを知るためには、正式に買取を依頼する前に、買取を行っている不動産会社に査定を依頼してみましょう。この買取査定額は不動産会社によって異なるので、複数社に査定を依頼し、比較してみると相場を知ることができて安心です。
地域に根差した実績豊富な不動産会社ほど、的確な査定額を提示してくれる傾向があります。
売却できないことがある
不動産会社は、空き家の買い手は見つかりそうか、修繕すれば売れそうかなど利益が見込めた場合に買取してくれます。そのため、立地があまりに悪かったり、老朽化が激しかったりする空き家は、売却できない可能性もあります。まずは、専門家である不動産会社に相談してみるのがよいでしょう。
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空き家買取以外の売却方法「仲介」とは?
空き家の売却方法には、買取のほか「仲介」の選択肢もあります。仲介とは、不動産仲介会社に買主を探してもらい、買主が見つかったときに物件を売却する方法です。
仲介のメリット・デメリット
仲介のメリットは、買取より高額で売却できることです。相場価格と同程度で売ることができます。
一方、デメリットは、売却するまでに時間がかかることです。購入希望者探しや審査など売却までに必要な工程が多く、半年~1年以上かかるのが一般的。また、仲介手数料が発生しますし、契約に適合しないトラブルが発生した場合に追完請求や減額請求をされる恐れもあります。
買取と仲介はどちらがお得?
買取と仲介のどちらを選ぶべきかは、あなたが何を優先するかと空き家の状態によって異なります。
たとえば、「売却金額を最大にしたい」「売却するまでの期間は気にしない」という方は、仲介を選ぶのがよいでしょう。ただし、空き家の立地や状態によっては、いつまでも買主が見つからず、「売れ残り」になってしまう可能性もあります。
一方、「短期間で売却したい」「余計な手間暇をかけたくない」「家財道具を片付けるのがめんどう」「仲介では売却できなかった」という方は、買取を選ぶことで、負担を最小限に抑えながら空き家を手放すことができます。
空き家を放置するとどうなる?
ちなみに、空き家を放置していると様々なトラブルにつながります。
「相続されたままそのまま放置している」「地元を離れているため、手入れや売却まで手がまわらない」というお悩みを抱えている方も少なくありませんが、将来的に使い道がない場合は早めに対処するのが肝心です。
- 建物が傷む
- 固定資産税がかかる
- 害獣や害虫のすみかになる
- 近隣住民に迷惑がかかる
建物が傷む
空き家は人が住まないことで湿気がこもり、カビやダニが増殖して建物の劣化が進みます。年月が経てば経つほど資産価値は低くなってしまいます。
固定資産税がかかる
空き家を所有しているだけで、毎年固定資産税や都市課税がかかります。
さらに、2015年に施工された「空き家対策特別措置法」により、特定空き家に指定された空き家は、固定資産税の軽減措置対象から除外されることになりました。施行前は、空き家であっても200平方メートルまでの敷地部分に対しては、固定資産税を6分の1に軽減するという規定が適用されていましたが、これが一切なくなるため負担が大きくなっています。
害獣や害虫のすみかになる
害獣や害虫の住み家となることで、建物の劣化が進み、火災や倒壊のリスクが高まります。配線や基礎構造をかじられたり、ハチの巣などを作られたりする前に、適切な対策をとりましょう。
近隣住民に迷惑がかかる
雑草や草木が伸びて隣の敷地に入り込む、敷地無断でゴミが捨てられて悪臭を放つ、放火によって火事になるなど、近隣トラブルに発展する可能性があります。
自治体が運営する「空き家バンク」とは?
ここまで空き家売却における「買取」と「仲介」について説明してきましたが、仲介売却の手段のひとつに「空き家バンク」があります。
空き家バンクとは、自治体が主体となって運営する空き家仲介サービスです。新潟県中越地域でも長岡市・見附市・小千谷市・柏崎市で空き家バンクが運営されています。
空き家バンクのメリットとしては、仲介手数料がかからない、Webサイト上で物件情報をアピールしてくれる、ボロボロの空き家でも登録できるというものがありますが、一方で、契約や交渉に関するトラブルが起きやすい、内覧実施の手間がかかる、買主が見つからない場合があるというデメリットもあります。
空き家バンクは基本的に不動産の専門家が介せず、直接交渉となります。そのため、思わぬトラブルに発展するケースもあるので、注意が必要です。また、登録すれば必ず売れるという保証はないので、期間を決めて利用することをおすすめします。
空き家は時間が経つほど資産価値が下がりますが、所有しているだけで税金などの負担は継続して発生します。不動産仲介会社や空き家バンクへの登録で買主が見つからなければ、不動産会社に直接買取してもらうのが得策でしょう。
まとめ
今回は空き家売却の方法である「買取」について、詳しく解説してきました。
空き家は放置することで、様々なトラブルにつながります。そのため、老朽化が進む前に売却するのが得策です。「今すぐ売りたい」「めんどうな手続きをしたくない」という方は、不動産会社への査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
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