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土地を買取で売却するための基礎知識!仲介との違いや注意ポイントを解説

土地を買取で売却するための基礎知識!仲介との違いや注意ポイントを解説

土地を売却するために仲介に出してはいるものの、なかなか買い手が現れなくて困っている、ということはありませんか?使わない土地を長い期間所有していると固定資産税や雑草の処理などの負担が大きくなるため、なるべく早く手放したいですよね。

今回は、土地の売却法の一つである「買取」のメリットやデメリット、具体的な売却の流れと注意ポイントを解説します。

そもそも土地の「買取」と「仲介」の違いとは

土地の売却には「買取」と「仲介」の2つの方法があります。「仲介」とは不動産会社に買い手を探して仲介してもらう売却方法、「買取」とは不動産会社に直接買い取ってもらう売却方法です。「買取」と「仲介」の主な違いは以下の3つです。

  1. 買い手
  2. 売却期間
  3. 売却価格

1.買い手

仲介の場合は「一般の個人」が買い手です。買取の場合は「不動産会社」が買い手です。

2.売却期間

仲介の場合は、売却期間が長くなりやすく、3カ月~1年程かかります。なぜなら、売却する土地を買いたい人を探すところから始める必要があり、広告宣伝・販売期間を想定しなければならないからです。不動産の市場相場からかけ離れた売り出し価格を設定した場合や、土地の立地条件などの状況によっては、売却期間の長期化を考慮しておく必要があります。

一方、買取の場合は1週間~1カ月程でスピーディーに売却できます。広告宣伝・販売期間が不要であり、買い手が不動産会社のため、売り手の様々な売却事情に対応したスケジュールで進められるからです。売却を急ぐ場合は相談時に期限を伝えておくのをおすすめします。

3.売却価格

仲介の場合は、不動産市場の相場価格で成約に至る可能性が高いとされています。買取の場合は、不動産会社が購入した土地を再度販売することから、市場価格の6~8割程と安くなる傾向があります。

土地買取で売却するメリット

不動産の仲介と買取では「買い手」「売却期間」「売却価格」が違うため、それぞれのメリット・デメリットも異なります。それでは「買取のメリット」を見てみましょう。

仲介手数料がかからない

買取の場合は、不動産会社が買主となるため、仲介手数料が不要です。

短期間で現金化しやすい

買取は不動産業者が買取査定価格を算出し、売主がその価格に応じれば契約に進むことができます。

相続税の納税期限が決まっている場合など、土地をできるだけ早く現金化したい場合には、仲介より買取の方が早く売却手続きが完了できるためおすすめです。

条件の悪い土地でも売却できる可能性がある

立地の悪い土地や、広大すぎる土地、変形地などの条件の悪い土地、接道義務を果たさない土地などは買取が有利です。こうした条件の悪い土地は、仲介の場合では買い手が見つかりにくいです。特に、接道義務を果たさない土地は家を建てることができないため、売却はより難しくなるでしょう。

こうした土地であっても、買取であれば不動産会社が周辺の土地を買い増して、使いやすい土地にすることが可能です。もちろん、どんな土地でも買い取ってくれるというわけではありませんが、条件の悪い土地を売却できずに困っているという場合には、不動産会社に相談してみるのがおすすめです。

土地買取で売却するデメリット

続いて「買取のデメリット」を見てみましょう。

売却価格が安くなる

買い手である不動産会社は、購入した土地を再度販売することを前提として買い取ります。

再度販売する際のリスクや事業経費を想定するため、不動産の状況に応じた買取価格となる場合が多く、買取価格は市場価格の6~8割になる点に注意しましょう。

売却の諸費用や税金がかかる

買取であっても仲介での売却と同様に、不動産登記にまつわる費用や、売買契約書に必要な印紙代といった諸費用がかかります。あらかじめ諸費用がいくらかかるのか把握しておくようにしましょう。

土地買取の売却に向いている人・向いていない人

自分が所有している土地を売却するために、買取か仲介のどちらを選ぶべきか迷いますよね。買取に向いている人・向いていない人の特徴を確認し、自分はどちらに当てはまるか考えてみましょう。

買取の売却に向いている人

買取に向いているのは、「スピーディーな売却を求めている」「仲介では売りにくい物件を抱えている」方です。具体的には、以下のような状況が挙げられます。

  • 相続で売却を急いでいる
  • すぐに現金化したい
  • 土地の条件が悪い
  • 手間をかけずに手放したい
  • 仲介で買い手が付かなかった

特に、しばらく仲介に出しているのに買い手がつかない場合は、売り出し価格を下げることを考えると思います。

しかし、そこからさらに仲介業者へ手数料を払うと考えると、手元に残る現金は少なくなるため、上記条件に当てはまる方は買取を検討しましょう。

買取の売却に向いていない人

買取での売却に向いていないのは、「売却の期限に比較的余裕がある」「需要の高い土地を所有している」方です。

  • できるだけ高く売りたい
  • 売却を急いでいない
  • 土地の条件がいい

特に、好条件の土地の場合は相場以上の価格で買い手が見つかる可能性が高いです。まずは仲介を検討して、売れない場合に買取を検討すると良いでしょう。

土地買取で売却する場合の流れ

土地の買取を依頼する前に、手続きの流れをあらかじめ理解しておくとスムーズです。ここでは、買取の流れを5つのステップに分けてご紹介します。

STEP1:売却相談・買取査定依頼

まずは、買取を行っている不動産会社へ査定を依頼しましょう。売却する土地のエリアにある地元の不動産会社に問い合わせるのがおすすめです。

STEP2:査定価格の提示、契約条件の打合せ

不動産会社から提示された査定金額に合意できれば、売買契約を結びます。契約前には手付金額の金額設定、引渡しのスケジュール・引渡し条件・必要書類・入金日などの確認が行われます。

STEP3:不動産売買契約の締結

買取は買い手が不動産会社なので、疑問点を気軽に聞きやすいのもメリットです。たとえ小さなことでも、不明点はしっかり確認しておきましょう。

STEP4:決済・引渡し

売買契約を結んだ後、土地の引渡しと決済を行います。必要書類の処理を行い、入金が確認できたら不動産会社とのやり取りは終了です。手続きがスムーズに進むように、準備する書類の内容、登記をはじめとする必要費用などを事前に不動産会社へ確認しましょう。

STEP5:確定申告をする

土地を売却したら、必ず翌年の2月16日~3月15日の間に確定申告を行いましょう。確定申告を忘れてしまうと、無申告加算税や延滞税が課せられ、本来支払うべき税額よりもさらに高い金額を納めることになります。税金に関することや特例については国税庁公式ページをご確認ください。

土地買取時の注意ポイント

最後に、土地の買取をしてもらう際に気を付けたいことを2つご紹介します。

事前に相場を調べておく

買取で売却する方は、「仲介では売れなかった」「とにかく早く現金が必要」など、切羽詰まった状況の場合が多くあります。なかには足元を見て買取価格を安く提示してくる業者もいるかもしれません。そうした不動産会社に騙されないように、事前に相場を調べておくことが重要です。売却する土地が大体どのくらいの価格で取引されているのか知っておけば、提示された額が適切かどうかを判断できます。

現地の不動産会社に依頼する

もし売却したい土地がご自身の住まいから遠方にある場合、現地の不動産会社に依頼することをおすすめします。地元の不動産会社の方が現地を熟知しており、土地の需要をより理解しているため、適正価格で売却できる可能性が高まります。

まとめ

土地の買取売却は、仲介に出しているけどなかなか買い手がつかないときや、一刻も早く現金化してしまいたい事情がある場合におすすめです。しかし、買取は市場価格より売却額が低くなることは理解しておきましょう。

ぜひ記事を参考に買取での売却の流れについて理解したうえで、売却活動を進めてみてください。新潟で物件を売るなら、買取実績豊富な長岡不動産売却査定センターにおまかせを。無料で査定しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

▼お問い合わせ・買取査定依頼
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